PRODUCT

このページでは革ができる過程を紹介していますが、一部、鞣される前の写真に牛の血肉等の刺激の強い写真があります。 皮から革への過程をお見せしたいとの想いで掲載しておりますので何卒ご了承ください。

Story

機能性を持つ皮革素材・ファンクショナブルレザー

播州皮革として歴史を持つ兵庫県と、手袋生産日本一の香川県。古き良き日本のものづくりを継承しつつ、新しい風を起こそうと、合同会社おんふりーくが立ち上げたオリジナルブランドが、セトウチレザーです。
きっかけは「自分たちが本当に必要だと思うもの、胸を張って売れるものをつくりたい」という想い。瀬戸内地方で生まれた国産原皮を厳選し、消臭、抗菌や防燃、ウォッシャブル(手洗い可能)など様々な機能性を持たせることで、革はもっと暮らしに馴染む素材になります。
私たちはこうした機能性を持つ皮革を“ファンクショナブルレザー”と呼び、クラフターからメーカーまで幅広いユーザーに、ご満足いただけるよう、日々研究を重ねています。かつて瀬戸内海を越えて革手袋が生まれたように、ここからまだ見ぬ何かが生まれるかもしれない。2つの背景を持つ製造元ならではのご提案ができるのも、私たちの強みです。本革の風合いと機能性を併せ持つファンクショナブルレザーをぜひ、その手でお確かめください。

Concept

匂わない、洗える。革をもっと身近に。

セトウチレザーでは職人が培った技術をもとに、定番のヌメ革のほか様々な機能性を付加した革などの開発を行っています。自然由来の原料でつくる革には、独特の性質や風合いがある一方、匂いや水分に弱いなどのデメリットもあります。これらを可能な限りメリットに変え、ファッションや雑貨などに取り入れやすい機能を持たせた皮革・ファンクショナブルレザーをお届けいたします。

機能性を持たせた革

  • 「消臭」

  • 「ウォッシャブル・防水」

優れた機能性を持ちながらも革本来の良さを残し、革の持つデメリットをメリットに変える。
SETOUCHI LEATHERをファッションや雑貨など、身近なものとして生活の一部に容易に取り入れていただけるようになりました。

Making

皮から革へ―『Skin to Leather』。探求心×チャレンジングなものづくり。

セトウチレザーの工場は、瀬戸内海へ流れ込む一級河川・損保川と二級河川・林田川を望む場所にあります。革づくりに必要な豊かな水源と、「太鼓(ドラム)」「パドル」と呼ばれる設備が並び、1枚1枚丹念に仕上げています。牛や馬、鹿など各地から運びこまれた原皮は、ここで鞣し職人/タンナーの手により、2つと同じものがない「革」へと姿を変えていきます。

原皮塩漬け(Satlting)
まずは原皮の腐敗を防ぐため、大量の塩で塩漬けします。

水戻し・水洗い(Soaking)
「太鼓(ドラム)」や「パドル」で原皮の塩分や汚れを水洗いし、十分な水分を皮に戻します。

石灰漬け・脱毛(Limitig&Unhairing)
皮を石灰に漬けて、不要な毛や脂肪を除去します。繊維をもみほぐし、柔軟性を与えます。

脂裏打ち(Fleshing)・マシーン(Spliting)
床面(皮下脂肪部分)と吟面(皮膚層部分)の間に刃物を入れて2層に分ける。この工程で大まかな厚み調整をします。

鞣し(Tanning)
皮を植物性タンニンやクロムなどに漬け、鞣していきます。消臭や撥水など目的に応じて再鞣しや、染色や加脂など仕上げに応じた加工を行います。

水絞り(Squeezing)・シェービング(Shaving)
革中の余分な水分を水絞り機械により絞り出します。シェービングマシーンで革の肉面を削り、一定の厚さに調節します。

再鞣し(Retannage)・染色(Dyeing)・加脂(Fatl/Quoring/Oiling)
機能的な目的に応じて再鞣し、染色や柔軟性を付与するための加脂など仕上げに応じた加工を行います

干し上げ(Drying)
革を乾燥させます。

ネット張り(Clipping)
革の中にある不要な水分を完全乾燥させ、整体するための最終工程。

仕上げ(Finishing)
『バフ・Buffing』『アイロン・Ironig』『空打ち・Milling』『塗装・Painting』など作られる製品によって仕上げ工程を変えています。

検品(Quality Testing)
塗装や他の加工など最終仕上げから戻った革をタンナー自らが検品しております。